居所特定調査

家出をしてしまった家族の消息を知りたい、かつての友人を探し出したい、などの居所特定調査は探偵が得意とする分野です。

かつては新聞に尋ね人の欄があり、失踪した人についての情報を求める記事が掲載されていましたが、今はほとんど見かけることがなくなりました。

探偵が行う居所特定調査は、クライアントからの情報に基づいて、様々なルートを活用して調査を行ないます。具体的な流れや、探偵の得意、不得意分野についても知っておくと実際に依頼する際に役立つはずです。

探偵事務所は電話帳やインターネットのホームページを活用して探すことができます。

居所特定調査を依頼する場合には、探す対象となる人が逃亡生活を送っているのか、それとも単に家出をして音信不通になっているのかの二つのケースに分けて考えます。

音信不通になっている場合は、比較的見つかる可能性が高いといえます。

その理由は音信不通の人の場合は、居所が頻繁に変わる可能性が低いからです。音信不通になっている人の場合、理由は単に連絡を取りたくないだけという場合もあります。

その場合は、探偵側もクライアントへの聞き込み調査を元に調査範囲を広げて探すように努めます。最後に音信が途絶えた場所から聞き込みを行なっていくため、見つかる確率が高くなります。

逃亡生活を送っている人を探す場合は、探す相手が常に居所を変えているため、なかなか見つからないのが実情です。

何らかの理由があって居場所を転々としなければならない場合、短期間での移転になることが多く、聞き込みによる調査は難航し、見つかるケースが極端に低くなります。

探偵事務所に調査を依頼する際には、なぜ所在不明になったのか、なぜ音信不通になったのかといった点をヒアリングします。

ヒアリングの結果、後者に当たる場合は見つからない場合もあることが伝えられる場合もあります。

ホームレス生活を送っているなどの状況では、見つけ出すことはかなり難しくなりますが、探偵は徹底的に人脈をたどりながら調査を行ないます。

そのため、見つかるはずがないと思っていた人が見つかる場合も少なくありません。調査範囲が広がると費用面での負担が増えることは確かです。

移動にかかる費用や、調査対象地域で宿泊する費用なども発生するからです。

もし居所特定調査で対象となる人がかなり遠方に所在している可能性がある場合には、あらかじめ見積もりを取り、大体の予算を把握したうえで依頼することをおすすめします。